学名はCinnamomum camphoraですが、世界のアロマセラピーの本を見ると、いろいろな誤解をされている植物のよう。
アジア圏に生えるラベンサラも同じ学名。芳樟も同じ学名。
欧米には生えていない樹種で、情報が少ないためケモタイプと紹介されることもあるようですが、3つとも別の植物です。
クスノキは、防虫材として知られる樟脳(セルロイドや燃料の原料としても使用)が抽出されるため、日本や台湾で重宝されてきました。
精油として出回っているのはこの樟脳を分離した後の液体部分。
昔はヨーロッパで気付け薬としても使われた香りは、すっきりシャープで仕事がはかどります。
※サフロールについて
IFRA:サフロール皮膚制限0.01%→くすのき精油濃度0.1%までを推奨
Tisserand&Yung:サフロール皮膚制限0.05%→くすのき精油濃度0.5%までを推奨
昔から私たちの身近にあった植物の香りは、今のライフスタイルにも心地よさと安らぎをそっと届けてくれます。
日本ならではの繊細な香りを、毎日の暮らしに取り入れる、簡単なアロマの使い方をご紹介していますので、ぜひ参考にして、自然の香りを日々の生活に取り入れてみてください。
精油を楽しむ!簡単なアロマセラピーの取り入れ方
1. ディフューザーを使う
アロマディフューザーは、精油(エッセンシャルオイル)を空気中に拡散させるための手軽な方法です。さまざまなタイプがあるので、お好みに合わせて選んでくださいね。
- 視覚的にも楽しみたい方におすすめ:水蒸気が出るタイプやライト付きタイプ
- 香りをしっかり拡散したい方におすすめ:ネピュライザー式
- 手の届く範囲や就寝時に香りを楽しみたい方におすすめ:アロマストーンやサイコロディフューザー
2. ハンカチやクッションに香りをつける
お気に入りの精油を数滴、ハンカチやクッションに垂らして持ち歩いたり、お部屋に置いたりする簡単な方法です。自然な香りがほのかに漂い、場所や時間を問わずにリフレッシュできます。電車の中やオフィスでも、自分だけの香りを楽しめるので、気軽にアロマを生活に取り入れられます。
注意:垂らした精油が直接肌に触れないように注意してください。素材によってはシミになる場合があります。
3. アロマバス(入浴剤)
入浴時にアロマオイルを数滴加えて香りを楽しむには、少し工夫が必要です。精油は水に溶けないため、そのまま湯船に入れると肌トラブルの原因になることがあります。
かおりとのおすすめ方法:
- 無水エタノール(消毒用アルコールでも可)小さじ1に精油を〜5滴入れたものを、お湯によく混ぜる
- 洗面器などに熱めのお湯を入れ、そこに精油を〜5滴たらして浴室内に香りを拡散する
- アロマスプレーを作って浴室内にスプレーする
アロマバスは、お湯の蒸気と一緒にアロマが広がり、深いリラクゼーションを得られるのが魅力です。
4. アロマスプレーを作る
アロマスプレーは、手軽に好きな場所に香りを広げることができる便利なアイテムです。
作り方:
- ボトルに無水エタノール(消毒用アルコールでも可)を入れ、好きな精油を数滴加えます。
- アルコールの匂いが気になる場合は、精製水や芳香蒸留水で希釈しても良いでしょう。
カーテン、ソファ、ベッドリネンなど、部屋の中で香りを広げたい場所にシュッとひと吹きすれば、フレッシュで心地よい空間を演出できます。
5. アロママッサージを楽しむ
植物オイルに精油を混ぜて、自宅でアロママッサージを楽しむ方法です。マッサージと香りの相乗効果で、より深いリラックス感を楽しんでください。
〇 アロママッサージをするときに気を付けたいこと
- 適切な希釈率を守ってください
一般的には体には1〜2%、顔には1%以下の希釈率でキャリアオイルに混ぜて使用します。敏感肌の方、子ども、高齢者、妊娠中の方には、さらに低濃度で使用することをおすすめします。 - 目や粘膜に直接触れないようにしてください
希釈した精油でも、目や口、鼻の粘膜部分に直接触れると刺激が強い場合があります。顔周りやデリケートな部位を避けてください。 - 妊娠中や特定の疾患を持つ場合は特に注意
妊娠中や授乳中、または特定の疾患がある場合、一部の精油は避けた方が良いことがあります。不安がある場合は、空間に香りを漂わせる方法や、無香料のオイルでマッサージを行うのも選択肢の一つです。
その他の注意事項
精油の取り扱いについては、商品に添付している説明書をご確認の上、安全にお楽しみください。
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