山椒といえば和歌山をイメージする方も多いかもしれませんが、かおりとが採用したのは兵庫県養父市の山椒。

は徳川家康に献上した記録が残るほど歴史のある品種です。

山椒がミカン科であることを象徴するかのように、その実にはリモネンが多いのが特徴で、触ると同じく軽やかな香りが漂います。


山椒の木は根を浅く横に広げる性質があり、そのため湿気と日照りのどちらにも弱いそう。

だから、水捌けがよく、かつ腐葉土や適度な雑草で根元の日を遮ることが必要な繊細な木。

しかも樹齢はわずが10年ほど、実が収穫できるのは後半の5年だけという柑橘系の中でも短命な植物です。


最初は背が高くなり過ぎないように剪定した枝葉を使えないか考えましたが、山裾に点在する畑から枝をおろしてくるのも一苦労ということで見送り…

山椒は手作業で摘み取られ、さらに軸から実だけを外して食品用に加工されてゆきます。
その時に捨てられていた軸の部分にも、たっぷり香り成分があることがわかったので、
精油は、この山椒の実（青山椒）を積んだ時に残る軸の部分を原料にしています。

手軽に使える乾燥した粉山椒のピリッとした香りとは違い、爽やかで軽やかな香りの奥にほのかにさ山椒独特の香りがする精油に驚かれる方もいるかもしれません。

抽出率は低いですが、繊細で軽やかな香りは柑橘のようであり、ちゃんと山椒。

取れる量が少ないため限定販売となりますがぜひ手に取ってみてください。