更年期を支えるアロマの使い方

年齢を重ね変化する時期を、心地よく過ごすために

40代から50代。年齢を重ね、心やからだに変化を感じやすくなるこの時期。朝、なんとなく体が重たい。夕方になると理由もなく焦りが出てきたり、夜は目を閉じても頭の中がざわついて眠れない…。

「ホルモンバランス」と言われても、どう対処すればよいかわからない。病院に行くほどではないけれど、自分でも少し気になっている。そんなふうに感じる40代後半から50代前半の女性は、少なくありません。

この時期に訪れる心身のゆらぎは、はっきりとした原因があるわけではないのに、なんとなく調子が整わない。でも、そんなときにアロマの香りが、自分自身を整え、支えてくれることってあると思うのです。

目次

精油は、香りで更年期を支えてくれる

プレ更年期、更年期の不調は、病院に行ったり薬を飲むほどではない場合でも、知らないうちに私たちのQOLを下げてしまいます。

これまでは平気だったちょっとした変化に気分の波を感じたとき、難しいことは考えず、自分が心地よいと感じるアロマの香りを手にしてみてください。

精油(アロマオイル)は、植物が自らを守るために育んできた香りのエッセンス。直接的な「治療」ではありませんが、今の自分の状態を受けとめ、楽に過ごすきっかけになります。

日々の中にアロマの香りを取り入れることで、今の自分のリズムを把握して整えていく。年齢に抗うことなく、今を楽しく暮らすためのセルフケアとして、アロマテラピーはおすすめです。

シーン別・おすすめの精油と香りの使い方

1. イライラしやすい日には「ユズ精油」

柚子の実

何気ない言葉に敏感になったり、普段なら気にならないことでイライラしてしまう日。そんなときにおすすめなのが、日本産の柑橘精油「ユズ」です。

やさしく立ちのぼる甘酸っぱい香りが、呼吸を深くし、気持ちを少しずつほどいてくれます。お風呂の時間に香りを取り入れて、湯気とともにゆっくり香りを楽しむのもおすすめ。香りに包まれることで、自分に戻るような感覚が広がります。

▶ ユズの商品ページはこちら

おすすめの使い方:
・お風呂場に香りを漂わせてリラックス
・アロマストーンに垂らして仕事場の引き出しに

2. ふいに暑くなる感覚には「和ハッカ精油」

和種はっか

突然顔がほてったり、汗をかいたりする「ホットフラッシュ」のような感覚。外の気温とは関係なく、体の中から熱がこみあげるようなあの感じを、すっと整えてくれるのが「和ハッカ」の香りです。

メントールの清々しい香りが、呼吸を深くし、気持ちの切り替えに役立ちます。ハンカチに1滴垂らしてポーチに忍ばせておくと、外出先でも香りを楽しめます。※香りを垂らした面が肌に直接触れないようご注意ください。

▶ 和ハッカの商品ページはこちら

おすすめの使い方:
・ハンカチやティッシュに1滴(肌に触れないよう注意)
・アロマスプレーを作って香りを浴びる

3. 不安で落ち着かない夜に「ヒメコマツ精油」

眠る前になると、なぜか不安や焦りが押し寄せてくる。そんな繊細な夜に寄り添ってくれるのが、ネロリドールという希少成分を含む「ヒメコマツ」です。

深くて落ち着いた香りは、静かな森の中にいるような感覚をもたらしてくれます。手首や首元に香りをほんの少し。夜の静けさとともに、心の奥にあるざわつきを、そっとなだめてくれます。

▶ ヒメコマツの商品ページはこちら

おすすめの使い方:
・ディフューザーで就寝前の寝室に
・キャリアオイルで希釈し、セルフマッサージに

4. 眠りの質が気になるときは「国産ラベンダー精油」

ラベンダーオカムラサキ

夜中に目が覚めたり、眠った気がしない日が続く…。そんな“眠りの浅さ”を感じたら、国産のラベンダーを香らせてみてください。

やさしく広がるハーバル調の香りが、肩の力を抜かせてくれます。「これで眠れそう」——そんな安心感をそっと届けてくれる香りです。ユズと組み合わせて、アロマバスにするのもおすすめです。

▶ 国産ラベンダーの商品ページはこちら

おすすめの使い方:
・ピローミストにして枕元に
・ユズと一緒にアロマバスに

5. なんとなく整わないときは「ヒノキ木部精油」

今日は特に何があるわけでもないけれど、気持ちが整わない。そんな日には、木の香りに触れてみてください。

ヒノキ木部は、日本の森を思わせるような静かな香り。深呼吸するたびに、足元がしっかりと地につくような感覚をもたらしてくれます。「よし、今日もやってみよう」と、そっと背中を押してくれる香りです。

▶ ヒノキ木部の商品ページはこちら

おすすめの使い方:
・朝の身支度の時間に香らせて
・ハンカチに垂らしてバッグの中に

アロマの香りとともに、ゆるやかに歩いていく

更年期は、誰にでも訪れる人生のひとつの節目。 体調や気分がゆらぎやすくなるこの時期に、大切なのは“無理をしないこと”かもしれません。

なんとなく落ち込んだ日も、思うように動けない朝も、理由がわからない不安に包まれる夜も。 更年期あるあるなんだと思います。

アロマの香りは、気分を無理に変えるものではなく、今の自分を受け入れて向き合うことのできる道具。 呼吸をととのえ、心の余白を少しだけ広げてくれます。そうすると、「今の自分でも大丈夫」と思えてくるのです。

肩の力を抜いて、自分らしくこの時期を過ごすために。 忙しくく不調がぬぐえない毎日だからこそ深呼吸できる香りの時間を取り入れて、ゆるやかに、自分のペースで歩いていきましょう。