クロモジ精油で冬の暮らしを守る — 国産ハーブでインフルエンザ対策と空気ケア
冬が近づくと、空気の冷たさや乾燥と一緒に、風邪やインフルエンザの話題も増えてきます。身のまわりで咳をしている人が増えたり、ニュースで流行の様子を目にしたりすると、「この冬もみんな元気で過ごせるだろうか」と、ふと胸のあたりがそわそわすることがあります。
自分の体調はもちろん、同じ家で暮らす人や、なかなか会えない大切な人たちの顔が浮かんで、「何かしてあげられることはないかな」と考える、その気持ちが少しずつ大きくなる季節です。
手洗い・うがい、十分な睡眠、栄養のある食事。できることはひと通りやっているつもりでも、どこか不安が残るからこそ、「もう一歩、自分なりにできることを探したい」と感じるのかもしれません。

この季節になると「精油 風邪予防」「アロマ インフルエンザ対策」などの検索ワードでのアクセスが増えてきます。せっかくアロマの香りを生活に取り入れるのであれば、少しでも効果が感じられるものを。そんな風に考えている方が多いことの現れかなと思います。
今日は冬の不安と向き合うときに重宝するアロマの一つ、「クロモジ精油」のお話です。
目次
- 日本の里山に息づくクロモジという植物
- クロモジとインフルエンザに関する研究から見えること
- 冬の空気と気持ちを整える、クロモジ精油という選択
- ブレンドで広がる、冬の空気ケアのバリエーション
- かおりとのクロモジ精油 — 兵庫県篠山で採れた若い枝葉から
日本の里山に息づくクロモジという植物

クロモジは、日本の山あいに静かに生えている、クスノキ科の落葉低木です。昔から楊枝に使われてきたことで知られ、和菓子のそばに添えられたクロモジ楊枝に見覚えのある方もいるかもしれません。薬用植物として扱われてきた歴史もあり、華やかさはないけれど、暮らしのかたわらにそっと寄り添ってきた存在です。
枝を折るとすると、木の清らかさと、ふんわりとした甘さが重なった香りが立ちのぼります。森の中に差し込む柔らかな光のような香りで、鋭くとがった印象がありません。主な香りの成分は、リナロール、ゲラニオール、1,8-シネオール。その他にも100を超える成分が含まれ、すっきりとした印象と、どこか落ち着いた雰囲気の両方をもたらします。
強い匂いが苦手な人や、小さな子ども、高齢の家族がいる暮らしの中でも受け入れられやすいのは、「主張しすぎないのに、そっと空気を変えてくれる香り」だからかもしれません。冬の家の中で長く過ごす時間を考えたとき、こうした穏やかな香りは、無理なく続けやすい要素のひとつになります。
クロモジとインフルエンザに関する研究から見えること
(信州大学 × 養命酒製造株式会社)
クロモジは、昔からの経験だけでなく、近年は研究の対象にもなっています。信州大学と養命酒製造株式会社が行った共同研究では、クロモジの抽出液がインフルエンザウイルスに対してどのような働きを示すのかが調べられました。
インフルエンザウイルスが人の体に入り込むときには、「細胞に吸着する」「細胞の中に侵入する」という二つのステップがあります。 研究では、これらのステップにクロモジエキスを作用させたところ、ウイルスの細胞への吸着と侵入が、どちらも99.5%以上阻害されたという結果が報告されています。ウイルスが細胞にくっついて入っていく、最初の入口の部分で、クロモジエキスが強く働いていたということです。
これはクロモジの抽出液に関する実験結果なので、精油そのものに同じ働きがあると断言はできませんが、古くから親しまれてきた植物が、インフルエンザという現代的な課題に対して研究され、その可能性が探られているという事実は心強いもの。「冬の健康を考えるときに取り入れる香りの候補」にするには十分な研究結果だなと思います。と思えるきっかけになります。
香りを生活に取り入れるとき、「なんとなく良さそうだから」ではなく、「どんな植物で、どんな背景があるのか」を知ったうえで選べるというのは、自分や家族の予防医学の観点から見ると、ありがたいことですね。
冬の空気と気持ちを整える、クロモジ精油という選択

風邪やインフルエンザが気になる季節に、基本になるのは、きちんとした手洗い・うがい、十分な休息、加湿や換気などの環境づくりです。それでもなお、「それだけで本当に大丈夫かな」と感じるからこそ、香りの力を暮らしに取り入れる人が増えています。
クロモジ精油の香りは、澄んだ木の印象に、やわらかな甘さが重なっています。冬の乾いた空気の中で深く息を吸い込みたくなるような香りで、ピリッとした刺激は少なく、空間にするすると溶け込んでいきます。家族が集まる部屋でも、ひとりでほっと一息つきたい場所でも、空間を上手に整えてくれる香りです。
風邪をひいてしまってから薬を飲むのではなく、日常の中の安心材料を増やしていく。アロマの香りは、自分の好み+季節の対策で選んでみると、その素晴らしさをより実感できるかもしれません。
クロモジを使ったブレンドで広がる、冬の空気ケアのバリエーション
クロモジ精油はそれだけでも十分心地よい香りですが、他の国産精油と合わせることで、冬の空気がより過ごしやすく変化していきます。風邪やインフルエンザが気になる季節だからこそ、「空気の印象」「部屋の雰囲気」を整えるブレンドを意識してみるのも一つの方法です。
和ハッカ精油
すっと通り抜けるような清涼感が加わり、こもりがちな空気に軽さが生まれます。鼻から入ってくる空気が少し楽になったように感じる人も多く、冬の重さをリセットしたいときに向く組み合わせです。
国産ティーツリー精油
「きちんと整えられた空気」の印象。ティーツリーの持つシャープさを、クロモジのやわらかさが受け止めてくれるので、家族が過ごす空間でも使いやすいブレンドになります。
ポンカン精油
ほんのりとした甘さと明るさが香りの中に広がります。寒さで気持ちが縮こまりがちなときも、心に小さな灯りがともるような印象になり、リビングやダイニングなど、家族で過ごす時間を少しあたたかくしてくれる香りです。
>ぽんかん精油はこちら
かおりとのクロモジ精油は兵庫県篠山生まれ
同じクロモジ精油でも、どこで育った木なのか、どの部分を使っているのかによって、香りの表情は大きく変わります。 かおりとのクロモジ精油は、兵庫県篠山の山あいに自生するクロモジを原料にしています。
山に道をつけるときや、植林地の整備のために伐採されたクロモジを山の方と連携して使っているのですが、そこから抽出される精油は、重たさの少ない、軽やかな木の香り。地域が変わると、同じように蒸留をしても雰囲気の異なる(成分比率も違う)精油になるので面白い植物だなと思います。
クロモジの香りは、家族みんなが過ごすリビングにも、ちょっとした休憩スペースにも、強く主張しすぎずに広がる香りです。冬の衛生習慣や空気ケアを、自分たちらしく続けたい方に選んでいただきたい一本です。
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