クリスマスに贈る国産アロマ|子育て中の友達へ届けたいやさしい香り

今日は、かおりと-kaorito-に寄せられた声をもとにした、クリスマスの香りのギフトのエピソードをご紹介します。

昨年のクリスマス間近のポップアップ出店の時。子育てに追われる友達へ、国産アロマを送りたいと一人の女性が売り場に来られました。

香りの小さな瓶から始まったギフトが、お友達の忙しい毎日にもたらした変化。アロマってやっぱりすごい力があるんだなと思わせてくれたお話です。


クリスマスに国産アロマを贈った、お客様の物語

子育てのピークを越えて、ようやく自分の時間が少し戻ってきた頃。学生時代からの友達と久しぶりに会った日の彼女の表情が、なぜかずっと胸に残っていました。昔と変わらず明るくて、仕事も育児もそつなくこなす人。弱音なんて聞いたことがないタイプです。

少し前に会ったとき、友達は反抗期の子どもの話をしながら笑っていました。でも、その笑顔の奥に、ふっと影がさしたように見えた瞬間がありました。「最近、あんまり寝てないんだよね」と軽く言いながら、「アロマっていい?」とぽつり。私がアロマを使っていることを前から知っていたからこそ、出てきた一言だったのだと思います。

そのあと話題はすぐに別のほうへ流れてしまい、アロマの話はそれきりでした。でも、そのときの声のトーンや表情が、なぜか心のどこかに引っかかったままでした。

子育て真っただ中の友達に、香りでできることはないだろうか

自分自身も、子育てをしている時期は気持ちが大きく揺れることがよくありました。イライラしたり落ち込んだり、理由もなく疲れ果てたり。そのたびに、そばにいてくれたのがアロマの香りでした。ふっと深呼吸したくなるすき間を作ってくれるような、ささやかな存在です。

友達の子どもは今、ちょうど反抗期。仕事もバリバリこなしているから、家にいる時間はいつも慌ただしいはずです。きっと、自分のためだけの時間なんて、ほとんど取れていないだろうな……。そう思うと、あのときの「アロマっていい?」という一言が、ただの興味ではなかったように感じられてきました。

「多分、本人からアロマを買いに行くことはないかもしれない。でも、興味が芽生えている“今”なら、そっと届くかもしれない。」そんな気持ちが、静かにふくらんでいきました。そこで選んだのが、かおりと-kaorito-の国産アロマのギフトでした。

“いまならきっと届く”と感じて選んだ、国産アロマ

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ブレンド精油「幸せのもと」

最初に頭に浮かんだのは、ブレンド精油「幸せのもと」でした。ユズの明るさ、国産カモミールのやわらかさ、国産ラベンダーの落ち着きが重なった香りです。どこかほっとする、あたたかい空気をまとっています。

「これは、きっと彼女が好きな香りだろうな」と、自然にイメージできました。つい子どもとのやりとりがとげとげしくなってしまうとき、この香りが部屋のどこかでやさしく漂っていたら、空気が少し変わるかもしれない。彼女自身の心がゆるむだけでなく、反抗期の子どもとの距離も、ほんの少し近づいたらいいな。そんな小さな願いをこめて選んだ一本でした。

ひのき木部精油

次に手に取ったのは、ひのき木部精油です。これは、学生時代の思い出と結びついていました。昔一緒に旅行したとき、温泉宿のヒノキ風呂に入りながら「ヒノキ風呂って本当にいやされるよね」と、友達が何度も嬉しそうに言っていたのです。

あのときの湯気や笑い声を、香りと一緒にもう一度プレゼントできたらいいなと思いました。お風呂に数滴垂らして、ゆっくり湯船につかってほしい。眠る前の少しの時間だけでも、自分を大事にする感覚を取り戻せますように。そんな気持ちをそっと添えました。

さいころディフューザー

そして、ブレンド精油やひのきの香りを気軽に楽しんでもらうために、さいころディフューザーも一緒に選びました。火も電気も使わず、木のキューブに精油を数滴垂らすだけ。忙しい彼女でも、特別な準備をしなくても使えるはずです。

ボトルを見てためらう時間すら惜しいほど、毎日バタバタしているかもしれません。だからこそ、「置くだけ」でいいという手軽さは、とても大事なポイントでした。

「いい匂いだね」から始まった、小さな変化

クリスマスが過ぎた頃、彼女からメッセージが届きました。「この間のアロマ、ありがとう」と書かれたその先を読む手が、自然とゆっくりになりました。

「子どもがね、『いい匂いだね』って言ったの。それだけで、なんだかお互いのイライラが少し抜けた気がしたよ。」

その一文を読んだ瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなりました。香りをきっかけに、親子の会話がやわらかくなる場面があったこと。その光景が目に浮かぶようでした。

「お風呂にひのきを垂らしたら、久しぶりにちゃんと深呼吸した気がする。こんないいものがあるなら、もっと早く教えてよ!」メッセージの最後は、彼女らしい明るい言葉で締めくくられていました。そこには、少しだけ肩の力が抜けた人の声がにじんでいるように感じられました。

香りそのものがすべてを変えるわけではないけれど、「なんだか今日は少し違うかも」と思える瞬間が生まれる。その積み重ねが、日々をすこしずつやわらかくしていくのかもしれません。

国産アロマは、忙しい人の暮らしに寄り添うギフト

今回、精油をギフトに選んでくれたお客様の物語を通して改めて感じたのは、国産アロマは“暮らしになじむ香り”だということでした。香りだけが独り歩きするのではなく、その人の生活リズムや家族との時間に自然に溶け込んでくれる香り。

子育てや仕事で手いっぱいなとき、「自分のために何かをする」ということは、どうしても後まわしになりがちです。でも、ブレンド精油を数滴たらしたディフューザーを置くだけなら、がんばらなくてもできる小さな一歩になります。ひのきの香りを入浴タイムに使うだけで、お風呂の時間が少し特別なものに変わります。

「誰かのことを思い浮かべながら選んだ香り」は、自分で選んだ香りよりも、その気持ちのぶん、相手の暮らしにより充実した時間をもたらしてくれるかもしれません。

今年のクリスマスは、今頭の中に思い浮かんでいる大切な人へ、国産アロマのプレゼントを贈ってみませんか。

※この物語は、お客様から寄せていただいた声をもとに再構成したフィクションです。

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物語に登場したアイテム

この物語に登場したアイテムは、かおりと-kaorito-のオンラインショップでご紹介しています。大切な人の顔を思い浮かべながら、香りを選ぶ時間、過ごしてみませんか。