冷え性にアロマはあり? 入浴と合わせて使いたい香りの選び方

急に冷えて、手先や足元がなかなか温まらない夜。
こんな時期は、お風呂の時間を“整える時間”にするのが近道です。
日本にはヒノキ風呂や冬至のユズ湯の習慣があり、お湯に香りを添える知恵は、昔から続いてきました。

今日は、生姜(しょうが)・柚子(ゆず)・檜(ひのき)木部のアロマを、お風呂で安全に使う基本とレシピでご紹介します。
精油を使うときは、まずは少量から。
寒い季節の夜の“ぬくもり”に役立ちますように。


目次

  1. ヒノキ風呂と柚子湯に学ぶ——お湯×香りの知恵
  2. 冷えを感じるときに使いたい香り3選
  3. アロマバスの方法
  4. 温まりたいに使いたいブレンドレシピ
  5. この記事を読んだ方におすすめ

ヒノキ風呂と柚子湯に学ぶ——お湯×香りの知恵

木の香りに包まれるヒノキ風呂、季節の節目に柚子を浮かべるユズ湯。
湯気にのった香りは呼吸に届きやすく、温まる時間を支える相棒になります。

現代の浴室では、アロマをお湯へ入れるときは「安全に分散させて」使うのが基本。
上手に扱えば、毎日の入浴で続けやすいケアになります。 


冷えを感じるときに使いたい香り3選

生姜(しょうが)精油

スパイシーで温かみのある香り。
香りがしっかりしているので、まずは少量から様子を見て。

柚子(ゆず)精油

やわらかく親しみやすい和の柑橘。
湯面に香りがふわっと立ちやすいのが特長。
浴槽に入る直前に加えると、香りを感じやすくなります。

ヒノキ木部

清らかで落ち着きのある木の香り。
深い呼吸をさそうので、ゆったり過ごしたい時に使ってみてください。
ブレンドの土台としても扱いやすい存在です。

※好みや体調は日々変わります。香りに迷う日は、「好きな香りだけでゆっくり浸かる」でも冷えが軽減されます。


安全なアロマバスの方法

精油は水にそのまま混ざりません。
お湯に入れて使うときは、必ずお湯に混ぜ込んでから浴槽へ。

お湯にしっかり溶かし込む2つの方法

  • 無水エタノール 小さじ1に精油を入れ、よく溶かしてから湯舟へ。さっとかき混ぜてから入浴を。
  • 植物油 小さじ1(コメヌカ油、ツバキ油など)に精油を混ぜ、湯舟へ。油膜ができますが、保湿にもつながります。

滴数の目安

  • 全身浴(一般的な浴槽 180〜200L):3〜5滴(敏感肌は1〜3滴)
  • 足浴(2〜3L):1〜2滴
  • 手浴(1〜2L):1滴

温度と時間

  • お休み前は少しぬるめのお湯で10〜20分。
  • しゃっきとしたい時は、少し熱めのお湯に短時間が効果的。

注意点

  • 初めて使う香りは最少滴数から様子を見る
  • 浴槽や床が滑りやすくなることがあります。上がった後はお湯を流して洗う
  • 妊娠中、授乳中、持病のある方は使用前に確認を
  • 目や粘膜に触れないよう注意する

温まりたい日の精油3種を使ったブレンドレシピ

ひのき木部精油 3+ しょうが精油 2

落ち着いた香りが心地よいブレンドは、静かに芯から温まりたい夜に。
少し華やかさが欲しい時は、お手持ちのフローラル系の精油を足してもよいです。

ゆず精油 3 + ひのき木部精油 3

この組み合わせは、冬のテッパン!
湯気でふわっと立つ柑橘が心地よく、いつまででもお湯に浸かっていたい香り。

ゆず精油2 + ひのき木部精油2+しょうが精油1

冬のテッパンに加えたしょうがの香りがアクセントに。
しょうがを強くしすぎないのがポイントです。

※お肌の弱い方や香りに敏感なかたは、少量の精油から試して下さい。
 湯舟に直接精油を入れず、洗面器にお湯を張り精油を垂らして香りを楽しむ方法もおすすめです。

冷えた日のお風呂で使いたい精油

第一選択は、夜の定番として「ひのき木部+しょうが」。
次の一手に「ゆず」を加えると、日替わりで楽しむことができます。

使う精油はこの3本限定じゃなくても大丈夫。
手元にある精油にどれか一つを足すなど、使い切れる範囲で習慣になるとよいですね。


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